July 31, 2024

5K2Kのウルトラワイドモニタを買ってみた

元々は8年前に10万円ちょっとで買ったSHARPの50インチ4Kテレビをモニタとして使っていたのですが、2ヶ月くらい前に突然電源が入らなくなり新しいモニタを色々調べて最終的に5K2Kモニタを買ってみたので、買うに至った経緯とモニタのレビューです。

ちなみに前回のモニタ選定基準は、とにかく大きい4Kモニタでした。
8年前の当時はまだフルHDモニタがギリギリ主流でちょうど4Kが浸透し始め、切り替わりくらいの時期だったかなと思います。そのため、まだPC用の大型4Kモニタは数が少なく、50インチ以上はリフレッシュレートなどを気にしなければPC用モニタを買うよりも4Kテレビを買ってしまったほうが安上がりで、テレビをモニタとして利用していました。

買うに至った経緯

今回の選定基準は以下のようになっています。

Must have

  • 40インチ以上
    • 机も1800 x 900 を使っていて、スペースがあるので大きいに越したことはない
  • 解像度3840 x 2160以上
    • 目が慣れてしまってもうこれ以下の解像度には戻れない
  • 4K 60Hz以上

Nice to have

  • Display port
    • Desktop PCのモニタを3画面使っていてグラボの出力がHDMI*1かしないため あると嬉しい
  • Thunder bolt 3 or 4
    • 仕事ではMac book Proを使うのでケーブル1本で接続できると楽

有機EL

有機ELは当初有力候補でしたが、結論から言うと見送りました。
前回モニタを買った時には値段も高くまだ手が届かなかったので5,6年後くらいには安くなるだろうと踏んで、次のモニタは有機ELにしようとずっと思っていたくらい、有機ELには思い入れがあったのですが、ゲームや映像を見る用途よりも、仕事や趣味でプログラミングをしたり、事務作業をすることが多いため動かない画面を表示することも多く画面の焼付き等を考え今回の選択肢からは外しました。

50インチ以上のモニタ

上記の条件をふまえて、大きいサイズの4Kモニタを探しました。
40インチ以上の4Kだけの条件だと今はかなりの種類があります。
価格もピンキリでテレビも含めると5万~20万円くらいの価格帯になっています。
特にこだわりがないので安いのを選ぶとこのあたりのモニタがコスパが良いかなと思います。

  • JAPAN NEXT JN-V500UHDR

最近よく見るようになったJAPAN NEXTのモニタです。
ベッドで寝ながら作業する用に28インチの4Kモニタを使っていますが、問題なく使えています。
2024年7月時点で約50,000円になっています。50インチの4Kモニタがこの価格で買えるのは魅力的です。

  • DMM DKS-4K50DG6

DMM makeのモニタです。
このモニタも高コスパモニタで有名です。
価格帯もJAPAN NEXTと大体同じくらいです。

ウルトラワイドモニタ

ここ数年モニタ界隈では流行のウルトラワイドモニタです。
ただ、ウルトラワイドモニタは注意が必要でほとんどのモニタは解像度がUWQHD(3440x1440)になっています。 4KモニタはUHD(3840x2160)なので、4Kモニタに慣れていると縦方向が若干粗く感じてしまいます。

そうなると、16:9で慣れた4Kモニタの解像度をウルトラワイドモニターで再現するには縦方向が2K(2160)のモニタを選ぶ必要があるのですが、現在販売されているものは3種類で1つは現在販売されていないため現状は選択肢が2つしかありません。
ちなみに5K2KはWUHD(5120x2160)で表されます。

  • JAPAN NEXT JN-5X40

1つ目はJAPAN NEXTのモニタで、定価が159,800円、リファビッシュ品が127,840円と5K2Kモニタの中では圧倒的に安かったのですが、残念ながら生産完了してしまったので現在は在庫のみ購入可能になっています。

  • DELL U4025QW

DELLのモニタです。 5K2Kで約40インチありながらもリフレッシュレートが120Hz, IPSパネル, Thunderbolt4と申し分ないスペックです。
ただとても高いです。圧倒的に高いです。経済力があるならこのモニタ一択だと思います。
ちなみに2024年7月現在で26万円します。

  • DELL U4021QW

実はU4025QWは後継機になっていて、型落ちモデルも存在します。 こちらは17万円前後なので現行機よりも7万円くらい安いですが、それでも結構なお値段します。

違いはリフレッシュレートが60HzなのとThunderbolt3になるので給電が90Wになる点くらいなので、気にならない人はこちらでも良いと思います。

  • LG 40WP95C-W

最終的に購入したモニタはこちらです。
リフレッシュレートは72Hzですが、IPSでThunderbolt4を搭載していて、デイジーチェーンも対応しているにも関わらず、2024年7月現在でポイントを入れれば実質15万円を切るくらいの値段で買えます。
安くはないモニタですが、DELLに近いスペックでこの値段で買えるのはとても魅力的でしょう。

表示サイズ

4K50インチ(リビングにあるテレビ)と5K2Kモニタの比較です。
Android Studioで表示してみました。

50インチのモニタでも14ptくらいなら4タブ表示できます。ただ、モニタとの距離もあると思うので現実的には18ptくらいで使うのではないかなと思います。 そうなると、3タブくらいがギリギリの表示領域になります。
一方で、5Kだと18ptでも余裕で4タブ表示できます。
縦方向の表示領域は15行分くらいの差がありました。

  • 4K50インチ:文字サイズ14pt
4K 14pt
  • 4K50インチ:文字サイズ18pt
4K 18pt
  • 5K40インチ:文字サイズ18pt
4K 18pt

感想

Thunderbolt4が便利

仕事でUSBカメラとマイクを使っているので毎回ケーブルをPCに繋ぐのが面倒でしたが、ドックの機能を持っているのでTypeCのケーブル1本接続するだけで良くなったのは本当に便利です。ちゃんとしたThunderbolt4のドックを買うと4万くらいするので、これが1番嬉しい説もあります。
USB3.0 TypeAのポートが2つあるのですが、デイジーチェーンを利用しない場合はType-Cのポートが1つ使えるので最大3つUSBデバイスを繋げます。ハブも問題なく認識するので、実質無限です。

ちなみに、PCとThunderboltの接続はマグネットタイプのを使っているので、Macの充電器同様カチッとはめるだけで使えています。
ケーブル1本 + マグネットで接続に対してのストレスが全くありません。

発色がきれい

この分野は良くわかっていないのですが、Nano IPSが綺麗なのか、DCI-P3 98%表示されているのが良いのかわかりませんが、画質?が良いです。

大きさは?

50インチを使っていたので縦方向はやはり物足りなさがあります。
ただ、解像度的には2Kで同じなのでそこまで違和感はないです。元々40インチ以下のモニタを使っている方なら特に違和感ないと思います。

コード書きやすい?

タブを4つ開けるので、例えばView側を編集しながらViewModelとUseCaseとModel部分のファイルを並べられるので、いちいちタブを切り替える手間が減ったのは嬉しかったです。
端から端が見づらいのでは?と思いますが、わずかに湾曲しているのでそこまで首を振ることなく視線だけで全て見ることができます。
縦方向の表示領域が減ってしまったのは、たまに気になりますが そこはトレードオフかなと思います。

モニタ2枚となにが違う?

元々は複数モニタを使っていましたが、仕事では1枚で作業することが多いです。
デスクトップPCは複数枚使っていますが、マルチモニタだと間のベゼル部分が気になったりするので、1画面で切れ目がなく表示できるのはウルトラワイドモニタの利点ではないかと思います。

モニタアームはいる?

通常デスクでスタンディング作業も行いたいため、モニタアームは使っておらず、前回使っていた大型モニタ用の台座の上に置いて使っています。
付属のモニタスタンドが割と高性能で、上下方向の高さ調整も可能ですし、左右方向もある程度首を振れます。 ケーブルをスッキリしたデスクを目指したいとかでなければ、付属のスタンドで十分満足できると思います。

  • 参考記事

https://aakira.app/blog/2021/11/standing-desk/

ゲームは?

パルワールドとエースコンバットをやってみました。

エースコンバットは解像度の設定としては5120x2160までありましたが、ゲーム自体が対応していないため、このように両サイドが黒で16:9で表示されました。

ace combat

パルワールドは設定自体は3840x2160までしかないのですが、このように全画面で表示できました。
心なしか広く表示されている気がしますが、ただ引き伸ばされているだけ説は大いにあります。(自信なし)

pal world

お値段は張りましたが結果的には満足度が高かったです。
11万+4万のThunderboltドックを買ったと思えば安く思えてきます。(錯乱)

おまけ

最後におまけで個人的におすすめしない人も書いておきます。

  • 若干湾曲している

デザイナーの方はもしかしたら良くないかも?
個人的には特に違和感はないので、CADとか精密な作業をしなければ問題ないとは思います。 湾曲モニタは最近の流行りで、ウルトラワイドモニタにありがちな機能になってます。

  • FPSなどのリフレッシュレートが必要なゲーム

72Hzは出るので1人でやる場合だったり、そもそもPCスペック自体がリフレッシュレート出せない場合は全然問題ないです。
1人用だったらむしろウルトラワイドだとゲーム側が対応していれば広視野角でできるので、むしろ良いです。(まだあまり対応していないっぽいですが)

  • モニタライト

湾曲しているので、合わないものが多いです。 その場合はBenQの湾曲タイプのモニタライトが良いっぽいです。

Yeelightのモニタライトはギリギリ設置できていますが、角度調整がほぼできないので意味がないといえば意味がなくなってしまいました。

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